【脳科学】知的好奇心と幸せの関係性

 こんばんは。みなさんは知的好奇心は強い方でしょうか?このブログを読んでくださっているということは、きっと強い方なのではないかと思います。専門家ではないが脳科学に興味を持っている私のような人向けにこの記事は書いています。今回は、知的好奇心と幸せの関係性について、論文を紹介させていただきながら考察していこうと思います。

 知的好奇心と記憶に関する有名な研究を紹介したいと思います。知的好奇心が記憶の定着を助ける、という実験結果に関する論文です(文献1:M. J. Gruberら, 2014)。 知的好奇心が高く湧いている場合、直後および1日後の記憶力が向上することに加え、fMRIという脳の画像診断を使うことで、中脳と側坐核という脳の部位がよく活動していることを明らかにしています。そのことから、必ずしも直接的には言えないが、ドーパミンの放出量増加を示唆していると著者らは述べています(支持する理由3つは文献中に記載あり)。あくまで本研究の主題は記憶との関係性になりますが、幸せとの関係性について考えると、「知的好奇心が高く湧いている時に学習をすることで、より多幸感を味わえる」、という可能性が示唆されるのではないでしょうか。

 知的好奇心が高い、といえば、子供を思い浮かべます。子供の「なぜなぜ攻撃」に答えるのは親としても大変ですが、無理のない範囲で答えてあげると、子供の幸せにもつながるのかもしれませんね。それではまた!

【文献1】

Gruber, M. J., Gelman, B. D., & Ranganath, C. (2014). States of Curiosity Modulate Hippocampus-Dependent Learning via the Dopaminergic Circuit. Neuron84(2), 486–496. https://doi.org/10.1016/j.neuron.2014.08.060

【語句の説明(Geminiを参考)】

  • fMRI:機能的磁気共鳴画像法。脳のどの部位が、いつ、どのように活動しているかを画像診断する技術。
  • 中脳:生命の維持、運動制御などに関わる部位。また、腹側被蓋野という部位からドーパミンを放出する。
  • 側坐核:脳の報酬系という回路の構成要素であり、中脳から放出されるドーパミンを受け取る主要なターゲット。ドーパミンを受け取ると多幸感が生まれる。

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